投資信託② 〜NISA活用編〜

今回は投資信託のNISA活用について書かせていただきます。

個人の結論として、投資信託の運用には一般NISAを使うのはあまり良くないかもしれないと思っております。使うならば、積立NISAの方がよいと考えています。(以下、一般NISAのことをNISAと記載します)

その理由はNISAの非課税期間が5年であるためです。
期間を伸ばす方法としてロールオーバー制度というものがありますが、この制度を利用しても非課税期間を5年伸ばすのが限界です。(最初の5年と合わせて最大で10年)非課税期間を超えるとそれまでNISA口座で運用していた分は特定口座(簡単に言いますと課税される口座です)に移行されます。

この「期間を超えた後に特定口座へ移行される」というのが問題と考えています。

特定口座へ移行される際、値が上がっている(買った時より値が上がっている)のなら、NISAは非課税制度により得をします。
しかし、もし値が下がっている場合(買った時より値が下がっている)、特定口座へはその下がった状態で移行されます。
もし、値が下がった状態で特定口座へ移行され、そこから値が上がり始めた場合、特定口座では、その値上がり分課税されてしまいます。
ここが損だと考えています。
なぜなら、最初から特定口座で同じ額購入した方が課税される金額が少ないためです。


NISA口座で1,000円で購入した投資信託が、特定口座へ移行される際に900円になっていた。
特定口座へ移行後、1,200円に値上がりした時に売却した場合、値上がり分の300円分に課税されます。

一方、当初から特定口座で1,000円で購入した投資信託が1,200円に値上がりした時に売却した場合、値上がり分の200円分に対して課税されます。

※NISA口座では、配当金も非課税となりますが、配当金を出す投資信託はおすすめされない(運用の元手が減るため)ため、配当金を出さない投資信託を前提としています。

投資信託のメリットは手をかけずにほったらかしておいてもプロが利益が出るよう運用してくれる点にあると考えています。
ですが、このように非課税期間終了によって損をするかもしれないとなると、そのほったらかしのメリットがあまり感じられなくなると考えます。

そのため、投資信託をNISAで運用するのは個人的にはあまり良くない手法ではないかと考えました。
投資信託を運用するなら、積立NISAを利用するべきかと思います。

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